ビール愛好家の味方！ 「乳酸菌PA-3株」とは

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プリン体は細胞の中にあるDNA（デオキシリボ核酸）などの核酸を構成する物質で、

食品ではうまみ成分となります

魚卵のような細胞数の多い食品に多く含まれるほか、ビールも含有量の高さで知られています

尿酸はプリン体を材料として体内で作られては排せつされ、常に一定量に保たれているが、

このバランスが崩れ血液中の尿酸値が100mL当たり7mgを超えると

「高尿酸血症」と診断され「痛風」を起こす原因となるんですよ・・・

夏場は発汗で体が脱水傾向となり、尿酸の排せつ量が減るため、

痛風の発症が比較的多いようなんです

　通常、尿酸値が高い人は食事制限による治療を行うが、続かない人も多いようです

同大付属膠原病リウマチ痛風センターの山中寿教授らのチームは、

「乳酸菌の作用で腸内でプリン体を減らせないか」と考え、

数千種類の菌株の中からプリン体を取り込み、

自身の栄養として利用してしまう作用のある

「乳酸菌PA-3株」を探し出したそうです

　チームは同センターに通院中の痛風患者25人を2グループに分け、

片方はPA-3株を含むヨーグルト、もう片方には含まないヨーグルトを

8週間食べてもらったそうです

PA-3株を含まないヨーグルトを食べたグループの尿酸値は平均9.0mg/dLだったのに対し、

PA-3株入りヨーグルトを食べたグループの尿酸値は平均8.5mg/dLであったそうです

また尿酸値が6mg/dL以上だが通院治療を受けていない男性ボランティア19人でも、

PA-3株を含まないヨーグルトを食べたグループの尿酸値は

平均7.5mg/dLだったのに対し、PA-3株入りヨーグルトを

食べたグループの尿酸値は平均6.75mg/dLであったそうなんです

　山中教授は「PA-3株が痛風の治療薬の代わりになるものではない、

しかし尿酸値が少し高めの人や食事療法をしている人には効果が

期待できるだろうと話しています

　　×　　×　　×

　痛風の予防には、乳酸菌PA-3株の摂取だけではなく、日常生活での注意が必要ですよ

プリン体の研究者で痛風患者の食事療法にも詳しい金子希代子・帝京大教授は痛風を防ぐ

五つのチェック項目を挙げています

・高プリン体（鶏レバー、魚のひもの、魚の白子、あんきもなど）の食品を少なめに。 　推奨される1日のプリン体摂取量は400mg＝食品のプリン体含有量は 　痛風財団ウェブサイトなどを参照

・尿酸を排せつするために水を飲む

・アルコールを控え、週に2日は「休肝日」を

・尿酸値を下げる効果がある乳製品やコーヒーなどポリフェノールを含む食品をとる

・適度な有酸素運動を続ける（激しい筋力トレーニングなどの無酸素運動は尿酸値を上げる 　作用があるので逆効果）

この夏ビール愛好家には少しは和らぐ話題だったかな？

「医療プレミア」参照
http://mainichi.jp/premier/health/entry/?id=20150624med00m010004000c

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タグ：乳酸菌 ビール うめけん 梅エキス サラシア茶